人間の性格に影響を及ぼす可能性があるという発表がされた寄生虫のトキソプラズマですが、
一般人の感染はそこまで問題視されてこなかったものの赤ちゃんを妊娠中の妊婦さんには問題です。
トキソプラズマに感染することで胎児にどんな悪影響があるのかに迫ります。
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妊娠中のトキソプラズマ感染に注意!
妊娠中のトキソプラズマ感染に注意しなければいけない理由は、赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症児になってしまう可能性があるからです。
先天性トキソプラズマ症児の場合、
脳や目に障害のある赤ちゃんが生まれることがあります
※感染した妊婦さんの赤ちゃん全員がこうなるわけではないそうです
実際に起きたケースとして以下のような例があります。
- 女の子の赤ちゃんが水頭症を患って生まれてきた
- 右手と右足に軽いマヒ
- 自分の力で立てて歩けない可能性がある
この子がお腹にいたときは当初はすくすくと順調に育っていたものの、妊娠9か月目ころに脳に異常が発生。
調べてみたところ寄生虫トキソプラズマに感染していることが分かりました。妊娠4か月のとき、焼き肉屋でユッケやレバ刺しなどの生肉を食べたのだそうです。
妊娠後に初めて感染すると胎児に影響が
妊婦さんが、妊娠する前に既にトキソプラズマに感染していた場合には抗体があって大丈夫なようです。
問題は妊娠中に母体が初めてトキソプラズマに感染してしまった場合。
そうすると、、胎盤を通して胎児にうつってしまうようで、それが原因で脳や目に障害のある赤ちゃんが生まれることがあるんだとか。
感染源は大きく2つ
- 火がしっかり通っていない肉を食べる
- 猫のふんが混じった土をいじったりする
ですので、妊婦さんは以下のことを肝に銘じておく必要がありそうです。
- 妊娠中は生肉は絶対食べない(生ハム・サラミも駄目)
- ガーデニング等をするときは手袋を必ず着用する
妊娠初期・中期・後期の胎児への影響は?
妊娠の時期によって胎児・赤ちゃんへの影響は変わるようなので、妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期と分けた状態で考えてみましょう。
この寄生虫に感染する妊婦の数ではフランスが最も多いようで、そのデータを紹介しますね。
妊娠初期
妊娠初期の胎児への感染率は6%ほどで、障害が出る可能性61%
妊娠中期
妊娠中期の胎児への感染率は40%ほどで、障害が出る可能性25%
妊娠後期
妊娠後期の胎児への感染率は72%ほどで、障害が出る可能性9%
妊娠初期の方が感染率は低いものの、赤ちゃんに障害が出てしまう可能性が高く、妊娠中期から後期にかけては感染率こそ高いものの、障害を持つ赤ちゃんが生まれてくる可能性は低くなるようです。
今赤ちゃんを妊娠している方は、妊娠後期まで気を緩めずにしっかりと胎児を守っていきましょう!