Contents
積み立てNISAで「高配当銘柄を集めた」投資はできる?
結論から言うと、つみたてNISAの「つみたて投資枠」で高配当株ファンドへの投資は可能です。
つみたてNISA対象の「高配当株ファンド」は存在する
つみたてNISA対象の投資信託の中には、「高配当株」に特化したファンドがあります。
代表例としては以下のようなファンドが挙げられます。
- 日経平均高配当利回り株ファンド:日経平均採用銘柄の中から予想配当利回りの高い上位30銘柄に投資。
- Tracers 日経平均高配当株50インデックス:高配当株50指数に連動し、分配金あり。
- 楽天・高配当株式・日本ファンド:日本国内の高配当株へ分散投資。
これらのファンドは、すべて「つみたて投資枠」で購入可能です。
分配金(配当相当)も年に数回支払われる設計です。
配当利益(分配金)は非課税
つみたてNISA口座で購入した投資信託からの普通分配金は非課税です。
通常は約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAであればそのまま全額受け取れます。
注意点
- つみたてNISAでは個別株やETFを直接購入することはできません(成長投資枠では可能)。
- ファンドごとに分配金の有無や頻度が異なるため、分配方針や実績は要確認です。
つみたてNISA対象「高配当株ファンド」の具体例(2025年6月時点)
ファンド名 | 主な特徴 | 信託報酬(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
日経平均高配当利回り株ファンド | 日経平均採用銘柄から高配当30銘柄に投資。年2回リバランス。 | 0.693% | つみたてNISA対象/SBI・楽天・マネックスなどで取扱い |
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型) | 日経平均高配当株50指数に連動。分配金あり。 | 0.495% | つみたてNISA対象/楽天証券などで取扱い |
楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型) | 日本の高配当株に広く分散投資。四半期ごとに分配金。 | 0.220% | つみたてNISA対象/楽天証券などで取扱い |
日経平均高配当利回り株ファンドの主な組入銘柄(2025年6月時点)
このファンドでは、日経平均採用225銘柄の中から、予想配当利回り上位30銘柄を選んで投資しています。
直近の主な組入銘柄例は以下の通りです。
- 日本郵政(6178)
- JFEホールディングス(5411)
- SOMPOホールディングス(8630)
- MS&ADインシュアランスグループHD(8725)
- 三井住友トラストHD(8309)
- 双日(2768)
- いすゞ自動車(7202)
- 出光興産(5019)
- あおぞら銀行(8304)
- トレンドマイクロ(4704)
- 東ソー(4042)
- フジクラ(5803)
- 丸井グループ(8252)
これらの銘柄は、年2回のリバランス(6月・12月)により見直されるため、今後入れ替わる可能性もあります。
ファンドの特徴
- 年2回(6月・12月)の定期的なリバランス
- 予想配当利回りはおおむね4〜5%台と高水準
- 分配金(配当相当)はつみたてNISA口座なら非課税で受け取れる
代表ファンドの詳細:日経平均高配当利回り株ファンド
- 日経平均採用の225銘柄から、予想配当利回り上位30銘柄を選定
- 年2回(6月・12月)にリバランスを実施
- 分配金は年2回支払われる設計
- つみたてNISAの投資枠で購入可能
その他の注意点
- つみたてNISA対象のETFはごく一部に限られ、多くは投資信託です。
- 高配当株ファンドの分配金(普通分配金)は、非課税で受け取れる点がメリット。
まとめ
つみたてNISAの「つみたて投資枠」でも、高配当株ファンドを選ぶことで安定した分配金を非課税で受け取ることが可能です。
代表的なのは「日経平均高配当利回り株ファンド」や「Tracers 日経平均高配当株50インデックス」など。
長期的に配当を重視したい人には特に向いています。
ご自身の証券会社で取り扱い状況やファンドの詳細を確認し、投資目的に合ったファンド選びを行いましょう。