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楽天銀行と住信SBIネット銀行への海外送金時の中継銀行・手数料比較
結論:楽天銀行宛に海外送金する場合、中継銀行情報の入力が必須で、住信SBIネット銀行宛に送る場合と比べて「余計に手数料がかかる」とは一概に言えません。送金金額や為替手数料によって総コストが変わります。
中継銀行の入力要否
- 楽天銀行宛の海外送金では、中継銀行(三井住友銀行)の情報入力が必須です。
- 住信SBIネット銀行宛の場合も、海外送金では中継銀行を経由することが一般的で、中継銀行手数料(リフティングチャージ)が発生します。
手数料の比較
項目 | 楽天銀行 | 住信SBIネット銀行 |
---|---|---|
送金手数料 | 1,000円 | 2,500円 |
中継銀行手数料 | 1,000円 | 2,500円 |
受取手数料(法人) | 2,000円 | 50,000通貨未満:25通貨+中継銀行手数料 50,000通貨以上:無料 |
為替手数料(米ドル) | 1円/ドル(100銭) | 0.06円/ドル(6銭) |
初期契約料 | 無料 | 50,000円(法人の場合) |
楽天銀行は送金手数料・中継銀行手数料が安めですが、為替手数料が高いため、送金金額が大きい場合は総コストが高くなりがちです。
住信SBIネット銀行は送金・中継銀行手数料が高めですが、為替手数料が非常に安いため、大口送金では有利です。
具体例:1,000ドル送金時の手数料合計(円貨→米ドル換算)
銀行 | 送金手数料 | 為替手数料 | 中継銀行手数料 | 合計 |
---|---|---|---|---|
楽天銀行 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 3,000円 |
住信SBIネット銀行 | 2,500円 | 60円 | 2,500円 | 5,060円 |
- 小口送金(例:1,000ドル程度)では楽天銀行のほうが安く済む傾向です。
- 大口送金(例:10,000ドル)になると、楽天銀行の為替手数料が大きく効いてきて、住信SBIネット銀行のほうが総額で安くなる場合があります。
受取側での手数料
- 楽天銀行での受取手数料は法人2,000円、個人2,450円+中継銀行手数料がかかります。
- 住信SBIネット銀行は50,000通貨未満の場合25通貨+中継銀行手数料(例:米ドルなら25ドル+中継銀行手数料)、50,000通貨以上なら無料です。
注意点
- どちらの銀行も「中継銀行手数料」は送金経路や為替状況によって変動する場合があり、送金人負担・受取人負担の選択によっても異なります。
- 為替手数料は送金額が大きいほど総コストに大きく影響します。楽天銀行は為替手数料が高めなので、送金額が大きい場合は注意が必要です。
まとめ
- 中継銀行情報の入力自体は、楽天銀行でも住信SBIネット銀行でも実質的に必要です。
- 手数料は楽天銀行のほうが一律安いですが、為替手数料が高い分、大口送金では住信SBIネット銀行のほうが有利になることもあります。
- 「余計に手数料がかかる」というよりも、送金額や為替コストを含めて総合的に比較する必要があります。
- 送金額が小さい場合は楽天銀行、大きい場合は住信SBIネット銀行がコスト面で有利になる傾向です。