山口県の周防大島町(すおうおおしまちょう)で発生した行方不明事件。
この2歳児の男の子を発見したのが警察ではなく災害ボランティアの尾畠春夫さんでした。
「成人男性と一緒の状態で発見」という一部マスコミの意地悪な報道の仕方もあってか、尾畠春夫さんは一躍時の人に!
実はこの方、メディアはそんな失礼なことを言ってはいけない凄い経歴の持ち主なんです...
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災害ボランティア尾畠春夫さん
災害ボランティアと言えば、7年前の2011年に起きた東日本大震災でも多くの物議を醸しだしました。
善意にあふれる行動でも、役に立つ知識・装備もなしで被災地に行っては逆に被災地へ迷惑をかけるということがあります。
助けたい・誰かの役に立ちたいという気持ちだけでは駄目だということで、災害ボランティアへの応募を自粛すべきという論調は確かに正しいと思います。
しかし、尾畠春夫さんはそんな災害ボランティアでもリーダー格で活躍できる大ベテラン。
善意の心と災害救助の力量・経験を併せ持つスーパー災害ボランティアさんなんです。
尾畠春夫さんの職業・経歴
気になる尾畠春夫さんの職業ですが元建設作業員ということが分かっており、現在では70歳を超える年齢ということもあってリタイア(定年退職)されているかと思われます。
尾畠春夫さんは大分県日出町の出身で災害ボランティア経歴は7年にも及びます。
もしかしたら知られていないだけで、東日本大震災の前からそういった活動はしていたのではないかとも思いますね。
平成23年(2011年)に起きた東日本大震災だけでなく、
- 平成23年(2014年)に起きた広島の土砂災害
- 平成27年(2015年)発生の東日本豪雨
- 平成28年(2016年)発生の熊本地震
などでも、初対面の見知らぬボランティア数名から数十名を統率して復旧活動を行っていたそうです。
山道清掃などのボランティアに関しては既に23年間もの経験があるそうで、遭難者救助も数回既に経験があって大分県からは過去に表彰もされているんです。
今年2018年(平成30年)にも関西・中国四国地方で大雨豪雨の被害がありましたが参加されていたのかもしれません。
これからも大きな災害が発生するたびに尾畠春夫さんの名前を聞くことが出てくるでしょうね。
お遍路姿の徒歩で日本一周?
尾畠春夫さんにまつわる有名なお話と言えば、お遍路さんの姿での日本一周という話があります。
厳密には日本一周ではなく本州一周のようですが、徒歩で回るというのは凄いことです。
ただ歩いているだけではなく手押し車を引いており、そこに乗ったリュックサックには「東日本大震災の復興を願う旅」という文字が書かれた旗を付けていました。
お遍路さんで使われる白装束をきていたのは注目度を増すためでしょうね。
人の意識を向けて注目されるにはちょっと変わったことをしなければいけませんから、変な人という目で見られるのを覚悟の上でされたのかと思います。
尾畠春夫さんのこういった一連の行動にはネット上でも「もっと賞賛されるべき。本当にすごい。」という声が上がっており、本当にその通りだと思います。
今回の行方不明事件の解決でも警察が150人体制・警察犬も導入していたようですが、隣の県にいた尾畠春夫さんが駆けつけて山へ入りものの30分でその男の子を見つけたという話ですから本当に団塊世代を代表するヒーローだと思いますね。